図3の様に重心Gが高い位置にある場合は、浮力Fと物体の重量(FD+ケーソン)Wは、傾いた方向に倒れる力が働き、FD+ケーソンは転覆してしまう可能性がある。
上記の様な力が働く場合は、不安定になる。
(2)GM(メタセンター高さ)について
・メタセンターMとは、釣り合い状態(図1)から波風等の外力により、FD+ケーソンが傾いた場合(図2・図3)、新たに移動した浮心B’の作用線がFD+ケーソンの中心線との交差をいう。
・メタセンター高さ(GM)とは、重心GからメタセンターMまでの長さをいう。
また、重心Gより上をプラスとし、下をマイナスとする。
よって、図2はプラスであり安定。図3はマイナスであり不安定となる。
※安定の目安として
フローティング規則(日本海事協会)より、GM=+1.0m以上を安定とする。